23ssの”ボタニカル・ダイ”は、植物から染料を作り上げた四色を用いています。
ROSE-SAND BEIGE バラの色
SASA-LIME GREEN クマザサの色
PANSY-LAKE BLEU パンジーの色
LOGWOOD-BLACK ログウッドの色
ボタニカル・ダイは、日本で生まれた染色方法。古くからの草木染めをベースにした現代技術です。
植物染料の色は見た目にはひとつであっても、実は200ほどの色素が混じっています。たとえば化学染料の「赤」は赤ですが、植物染料の「赤」は黄色、緑、青、ベージュ……多彩な色が総合して「赤」に見えています。粒子の大きさの違いから光の屈折率が化学染料と異なるため、自然の染料にしか出すことができない風合が生まれます。
enricaではコレクションごとに植物染料で染められたアイテムがあります。植物の花、葉、茎、樹皮、果皮、鉱物などから抽出した染料で染色しています。
伝統的な草木染めで用いる媒染剤を使ったくすみのある色と、新しい植物染めの技術(=ボタニカル・ダイ)による透明感のある色を素材や形や季節に合わせて使い分けています。
黒やブルーなど、色が変わったり色移りするような場合は、ほんの少しだけ化学の力を借りて補強しています。いにしえから伝わる草木染めにボタニカル・ダイという新しい技術を融合することで、より美しく自然に寄り添う色、風合へ高めています。
Jan 21, 23 | MATERIAL